パティシエやパン職人を育成する製菓専門学校の新築工事である。ファサードや内装・サインに建築の手仕事の見せ場を設け、その学び舎として相応しい建物を目指した。ファサードに垂直方向をタイル貼りの押出成形セメント板、水平方向をアルミサッシの無目で格子を構成し、それらを前後に離して設置することで、その格子に陰影を与え表情に深みを出した。3階の飴細工や洋菓子などを製作するデモ室は、キッチンで調理する姿がよく見えるよう階段教室とし、手元を映すカメラとモニターも設置することで、舞台のような場とした。 この様な仕掛けを随所に設けることにより、教育方針である〝製菓の技術や知識と共に職人としての心構えを育む〟一助となれば幸いである。
竣工年 | 2015年8月 |
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所在地 | 広島市中区 |
主要用途 | 専修学校 |
延床面積 | 1,341.17㎡ |
構造規模 | S造 地上5階 |