建物の老朽化に伴う建替計画であり、入居者が既存の建物で生活を続けながら、現在の敷地で工事を進めるため、細やかな工期分けや様々な仮設計画を伴いました。これまで4人部屋であった居住環境を改善し、プライバシーの確保や家庭的な場を実現するため、すべて個室のユニット型です。内部仕上げにおいて建物のエントランスや共用廊下の仕上げは高級感のあるダークブラウンを、日常生活をおくるユニット内はライトブラウンを基調とした明るい空間をつくることで、プライベートとパブリックの差をつくりました。外装はチャコールグレーの粗面セッキ質タイル、あかるいオレンジの塗装をポイントとし、風景にある木々の緑による3つのコントラストが互いを引き立て、存在感のある建物としました。
竣工年 | 2019年 |
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所在地 | 山口県宇部市 |
主要用途 | 特別養護老人ホーム(福祉施設) |
延床面積 | 6,426.43㎡ |
構造規模 | RC造 地上4階 |