【木材利用優良施設コンクール 優秀賞】
【プロポーザル特定作品】
この建築は、神楽や雅楽コンサートなど布教活動に伴う様々な祭事を通じて、信仰を広めることを目的に計画された。
先ず、これまで境内横の山林であった場所を造成し、信仰の対象である既存の本殿を頂点とする敷地の階層を設定した。
平面形状は、周囲の地形や動線、本殿への軸線に配慮し、細長の六角形を基本とする形態とした。また1階の一部を地中に埋め、2階の屋根を六角形の中心を頂点とした上り勾配の屋根とすることで周囲への圧迫感を軽減し、信仰の対象である本殿に意識が向くように計画した。祭事が行われる2階の大広間は、内装の天然木の桧が信仰心を優しく包み込み、さらにそれをトップサイドライトから軸線上の本殿へ送るような空間とした。
この建築を通じて、これまで施主が行ってきた布教活動が、信者の方々にはより深く、またこれまで縁の無かった人たちにはより広く伝わって行くことを期待している。
竣工年 | 2021年 |
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所在地 | 広島県安芸郡府中町 |
主要用途 | 神社 |
延床面積 | 1,476.81㎡ |
構造規模 | RC造 一部S造 地上2階 |